ノマクニヒコのブログ

書きたいことを書きます。

海のイメージ。

嫁さんがスタンフォード大のオンラインエッセイ講座を受けている。

 

生徒がエッセイを書き、それを添削したり評価したりするらしい。

 

ある生徒が、死んだ母親を海の話になぞらえて書いたらしい。お母さんが海が好きだったのかな。

 

そんなに詳しい話はしていなかったんだけど、海の話が出てきたもんだから、思わず海が頭に浮かんだ。

 

 

 

 

ゴミひとつ落ちてないきれいな砂浜

 

そこには、だれもいない。

 

白い波が砂浜に静かにうちつける。

 

ざざん、すう。ざざーん、すう。

 

波は戻る。

 

また浜にうちつける。

 

ただそれをくりかえすだけ。

 

 

 

そのイメージが浮かんだ瞬間、なんか泣けてきた。

 

おいおい。おれ最近海いってねぇなって。

 

仕事とかさ、家庭とかさ、いろいろ忙しくてさ、経済新聞なんか読んじゃってさ、ニーチェの哲学とか小難しい本読んじゃって。

 

まさしく忙殺されてた。頭の中まで忙しくなってた。

 

時間は守らないといけない。まじめに仕事はしなくちゃいけない。遅れちゃいけない。儲けなくちゃいけない。誰かに褒められないといけない。誰かにけなされちゃいけない。

 

自分を縛るその全てが、自分を窮屈にする。

 

海のイメージはそのすべてを解き放ってくれた。

 

まあつまりあれですわ。疲れてるんだわ。

 

 

 

 

イベントスペース借りて、アルゼンチンタンゴの公演会やりまーす。誰かきませんか。

去年うちに泊まった、アルゼンチンのバンドネオン奏者の方が、また日本に来日するそうです!!

 

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去年うちに泊まったときには、一緒に寿司を作ったり、バンドネオンを演奏してもらったり、イラストレーターの友達に絵を描いてもらったり、盛りだくさんなイベントになりました。

 

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演奏動画

www.youtube.com

 

しかも、今度はソロではなく、ギタリストとシンガーも連れてくるとのこと。

 

 <3月4日には雑司が谷でライブするみたい>

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<演奏動画>

www.youtube.com

 

バンドネオンやタンゴってあまり聞かないので、とても新鮮ですね。なんでしょう、この異国感。まるで映画の世界ですよね。アルゼンチンなんて、どれだけ日本から離れていることか。これが生で聞けるのかと思うとなんだかワクワクしています。

 

前回と同じくうちを使って、小規模にやってもいいですが、三人となると明らかに狭いので、イベントスペースを借りることにしました。

 

空の杜(くうのもり)さん。

JR小岩駅徒歩16分、京成小岩駅から徒歩5分。

空の杜 ~kuu no mori~

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(ホームページより借用)

 

おしゃれですねー。なぜこの場所を選んだかというと、この近くのシェアハウスに2年ほど住んでいたからです。このサミットよく使ってました。

 

 

イベント概要

アルゼンチンタンゴを聞いて、みんなでおしゃべりしよう。

 

日時 3月5日(日)13時から3時間(途中入場、退場OK)

場所 空の杜。東京都葛飾区鎌倉1-11-13

会費 大人1人につき 1000円 (飲み物と簡単なつまみ用意します)

 

演奏予定時間は90分の予定ですが、小規模なイベントなので変更することもあります。演奏の合間のMCは、うちの嫁さんに日本語訳してもらおうと思ってます。

 

お子さんがいる方も遠慮せずに遊びにきてください。うちも子供連れていく予定です。よろしくおねがいします。

 

参加したいかたは、僕にメッセージをしてもらうか、nomakunihiko9289@gmail.com までメールください。

 

 

大人になっても学びつづけたい。

子供に「将来の夢はなんですか」と聞くのはナンセンスな質問だと思う。

 

野球選手になりたいとか、ケーキ屋さんになりたいとか、みんな憧れだけで、イメージだけで夢を語る。

 

実際その夢を叶えた人はどれくらいいるだろう。

 

「この仕事をするのが子供のころからの夢だったんです!」

 

学生時代から付き合って、そのまま結婚したカップルぐらい珍しいことだと思う。

 

多くの人は夢を忘れ、現実的な仕事に就く。自分でもやれそうなこと。採用してくれた会社の仕事。

 

僕は夢を持つのを批判したいのではない。

 

夢は憧れ。何かに憧れるのは、そのことに興味関心があるからだと思う。何かに興味や関心を持つことは、とても大事なことだと思う。

 

なぜなら、興味や関心があるということは、行動のきっかけになるからだ。

 

「あれは面白そうだ」

 

「どうしてこうなるの?」

 

そういった興味や関心があれば、もっと調べてみたいと思うし、自分でもやってみたいと思う。学びの原点だと思う。

 

そして、興味、関心こそ「やりたいこと」の出発点だ。

 

やりたいことは、そのときの興味や関心によって変化する。

 

夢をもつことに必死になるのではなく、興味関心をもつことに必死になったほうがいい。学校に行くより自発的に学ぶことができる。自発的な学びのほうが、吸収率も明らかに高い。

 

大人になると、打算的なところも増えてくる。時代の流れとか、世間のニーズとかを意識する。それも大事だと思う。パトロンでもつかない限り、自分だけが興味、関心があることをやるのは難しい。社会が求めるもの、流行ってるものに自分の能力を寄せていく必要もある。

 

生きるためには、相手が必要なものを提供してお金を得る必要があるからだ。

 

アリを観察するのが好きで、ずっと観ていたいと思う人がいたとしても、誰かがお金を出さなければ研究は継続的にできない。生活の役に立つものを発見できたり、大学が雇ってくれるなりしないと、生活ができない。ある程度は自分の好きなことをぐにゃりと曲げて、世間に寄せていかないといけない。

 

時代の流れ、ニーズというものをつかみつつ、じゃあ自分は何ができるだろうということを考えていかないといけない。

 

ニーズがあるものを売るのと、ニーズがないものを売るのでは、必要な労力も異なる。明らかにニーズがあるものを売るほうが楽だ。こっちが努力しなくても売れるんだもん。売れないものをどう売るかみたいな議論もあるけど、売れるものを売ったほうがいいよね。

 

それをマーケティングっていうのかもしれない。

 

でも、子供のうち、学生のうちは、社会のニーズなんか関係なく好きなことができる。

 

親が金を出してくれるから。これってすごいことだ。だから学生のうちは、自分の興味があること、関心のあることを継続的にやってみるのがいいんじゃないだろうか。大人になったら、それをどう活かせば自分の生計が成り立つか考えてみる。

 

と、ここまで正論をかいてみたが、

 

大人になっても、好きなことが見つかったらやってみるのがいいと思う。学生に戻るのだ。

 

なんで大人は学生になれないの?

 

海外では社会人になって大学に入り直したりする人もいるらしい。

 

大人が学生になってもいいんじゃないの?お金を稼ぐことも大事だけど、自分に必要なスキルや知恵を得ることも大事だろう。

 

大人になっても継続的に興味、関心を持ち、学び続けること、行動していくことは大事なことだと思う。

 

 

 

 

早くしろと急かしてくる人の意見は聞く必要なし。

先日嫁さんから聞いた話。

 

駅から自宅までバスに乗ったそうです。バスが止まってから、席を立って降りようとしたところ、乗客の一人から「早くしろよ」と悪態をつかれたそうです。

 

聞いたときには「ひどいことをいう人がいるな」とだけ思っていたんですが、よくよく考えるとやはりひどい話です。

 

こういう「早くしろよ」と要求してくる人って仕事でも、他の場所でも、ちらほら見かけますね。スーパーのレジとか、電車が動かなくなったときとか。

 

これ、真に受ける必要全くないと思います。

 

例えば、もしその人のいう通り、急いだとします。急げる範囲ならもちろん急ぐのでしょうが、同時にミスや事故を生み出す原因になります。

 

例えばバスを降りる際の話。

 

いつも使っている京成バスでは、「バスを降りる際には、バスが止まってから席をお立ちください」とアナウンスで流れます。車内事故を防止するためです。

 

実際、僕は、バスが動いているときに席を立ち、バスが急発進したためにバランスを崩して後頭部をドアに打ちつけた御老人を見ました。しっかりバスが止まってから席を立たないと危ないです。

 

「早くしろよ」と悪態をついた人は、もしこのような事故が起きて、嫁さんが怪我したときに責任を取るのでしょうか。たぶん取らないでしょう。

 

百歩譲って悪態をつく人を擁護するならば、その発言によって起きた事故やミスについて、その人が最後まできっちり責任を負ってくれるならいいんじゃないかなと思うんですよね。

 

そんなことは100パーセント起こらないわけです。言うだけ言っておしまい。

 

一番大事なのは、急ぐことではなく、事故が起こらないこと、ミスが起こらないこと。

 

早くしろよと悪態をつく人の意見は全く真に受ける必要はないですわね。

 

 

 

 

沖縄出身の人が、アフリカで事業起こしまくってる本がおもしろかった。

ツイッターをフォローしている人が、おすすめの本を紹介していたので買ってみました。とてもおもしろかったので紹介します。

 

「世界へはみだす。日本でだめなら海外へいく」

 

著者の金城さんは沖縄出身の人。年齢は31歳とかだったような気がします。いま現在アフリカのタンザニアにお住まい。40以上の事業を起こして、年商が300億円を超えているそうです。

 

各章の最初に漫画もちょくちょく入っていて面白いですね。このイラスト、ゆるくて好きです。誰が描いたのか。

 

この本の流れはこんな感じ。

 

〜高校生〜

1,金城さんの親が公務員で、いつも定時で帰ってくるから、それに憧れて公務員を志望。

 2,勉強せずに楽して入れて、学費がかからない大学を選ぶ。結果、韓国の3流大学に入学。

3,ここで同級生のアフリカ人と知り合いになる。

4,そのアフリカ人から、中古車がアフリカで売れることを聞いて、学生時代に数千万儲ける。

 

〜大学卒業〜

5,卒業後、語学が堪能な一個下の日本人の後輩と、アフリカのタンザニアにいって中古車ビジネスを起こす。

6,だがしかし、全く売れず。所持金4万円。帰りの飛行機代も買えない状況。

7,だが、たまたま訪れてきた保険の営業の人の知り合いが車を買ってくれる。

8,そこから評判が生まれ、車が売れ始める。

9.現在様々な業種の事業を運営している。

 

例*中古車販売

  タクシー会社

  運送会社

  広告会社

  マーケティング会社

  レストラン

       保険営業

 

<参考になったこと>

一番参考になったのは、その行動力と適応力です。「なんくるないさ〜(なんとかなるさ〜)」とイラストの金城さんが言っているんですが、まさにそんな感じで。拳銃で撃たれたり、デモに巻き込まれたり、日本ではありえない苦労もしていますけど、競争相手がいない分、財力がそれほどなくてもビジネスが成り立つ。

 

金城さんは、日本語しか話せないそうです。だから通訳の人を雇って、交渉相手が信頼できるかどうか、そこだけで判断しているみたいです。

 

なんとなく儲かりそうだったら始めて、問題が起きたらそこで対応する。そういう哲学を貫かれています。新しい事業を起こす理由も、既存のビジネスを有利に展開するためです。何か必要になったら自分で会社を買収して、ビジネスを展開していく。日本では大企業がすでに最高のサービスを展開していますから、そこに参入していくのは難しいですが、アフリカのタンザニアだったらまだ参入できる余地があるんですね。

 

また、儲からなくても、ネットワークを作るための事業だったらやったほうがいいという考えもすごいなと思いました。大局的な見方をしているんですね。例えば保険の営業や、タクシーはそれほど儲からないようですが、知り合いが増えたり、ネットワークを作る上で必要だからやっていたりするそうです。

 

従業員との信頼関係を築くことの重要性も説かれていました。従業員を家族のように扱って、大切にする。従業員の子供の学費も出してあげる。従業員の家族だったら無試験で採用。従業員が問題を起こしても全力で守る。縁もゆかりもない場所ですから、そういう関係性を築いていないと危険なんでしょう。本当に身の安全という面で。もちろんビジネスを円滑に進めるという面もあるでしょうけど。

 

人生って知り合いの影響がでかいと思うんですよね。金城さんも韓国の大学にいってなければ、アフリカ人の知り合いに会わなかったろうし、アフリカでビジネスを起こすことにならなかったろうし。

 

人生、何があるか分からないもんですね。僕も自分の興味に従って、おもしろそうなことしていきたいですね。

 

勝手に研究。シンガポールの歴史について。

つい最近南アフリカにいってきました。日本からは直行便はなくて、シンガポールを経由したんですね。チャンギ国際空港というそうです。すごい先進的な空港で、空港の中を電気電車みたいなのが通ってました。無料でWifiも使えました。

 

シンガポールに興味を持ったので、歴史について調べてみようと思いました。

 

シンガポールの概要についてはこちら 

シンガポール 概要 | 地球の歩き方

マレーシアのさきにある小さな島。面積は東京の23区分ほどしかない。マレーシアとインドネシアという2つの大国に挟まれている。

 

参考にしたのはこの本です。

 

 

 <シンガポールの歴史>

 

1,イギリスによる、シンガポールの発見

1819年、イギリス東インド会社社員、ラッフルズシンガポール島に上陸した。当時イギリスは、インドと中国を結ぶ航路の燃料補給地を探していたのだ。その島はオランダの影響下にある国王が支配していた。

 

東インド会社社員、ラッフルズは、本社の指示を仰ぐ前に、国王と勝手に契約を結んだ。毎年5000ドルのお金を払うから、シンガポール川河口付近一帯を我が社の領土とさせてくれと。

 

これはラッフルズの越権行為であったが、最後には既成事実がものをいい、イギリス東インド会社本部も承認した。1824年には新たな契約が交わされ、年間18000ドル国王に払う条件で、シンガポール全島がイギリス東インド会社の領土(イギリス植民地)になった。

 

ラッフルズがここまでシンガポールを欲したのは、その地理上の高い潜在可能性に気づいていたからである。東南アジア海域の真ん中に位置するシンガポールは、たちまちのうちにマラッカから交易拠点の地位を奪う。

 

ラッフルズは、シンガポールを東南アジアの貿易拠点として振興する政策を進めた。他の東南アジアの港の支配者が、入港税を取っていたのに対して、シンガポールをどの国の船舶でも無税で利用できる自由貿易港とする。この政策は見事に成功した。東南アジアや世界各地から交易船が集まった。

 

シンガポールに交易船が集まると、人も集まった。シンガポールの住民数は1819年の150人ほどからどんどん増えていった。マレー人、中国人、インド人、ヨーロッパ人の様々な人種が住むようになった。

 

2,第二次世界大戦における日本による占領

シンガポールは1942年から3年ほど日本が占領していたらしい。それは悲惨なものだったらしく、中国人は特に弾圧された。資金を中国本土に流していたという理由で。これを機会にシンガポール人は自分たちで国を守るというナショナリズムを芽生えさせることになる。

 

3,リー・クアンユーを中心に独立していくシンガポール

戦後間もなく普通選挙が開始されると、リーは人民行動党を作る。指導者リークァンユ始め、主要幹部はほとんどイギリス留学組だったらしい。シンガポール華人がマジョリティであったので、共産主義政党と英国留学組の内部闘争があったらしい。

 

シンガポールが英国から独立した直後、リークァンユはマレーシアとの合併を申し出る。シンガポールは東京23区ほどの広さしかなく、水や資源もないからだ。一度は合併を受け入れられるが、のちにマレーシア首相から追放される。シンガポールはマレーシアとは考え方や主要人種が違ったからだろうか。

 

シンガポールは、仕方なく独立するはめに。リークァンユは、国民に兵役を課し、隣国との連携を強め、アメリカとも仲良くする。国防を高めるためだ。人民行動党一党独裁政治が続く。投票は義務であり、しないと次の投票ができなくなる。10ドルほどの罰金を払えばできるらしい。

 

最も有能なものが国家の運営に携わるべきだという、リークァンユの考え方から、小学校の時点で選抜が行われるようになった。高校卒業時点で優秀なコースにいる生徒は、海外留学の奨学金を与えられた。留学を終えると、官僚として働いた。違約金を払えば民間で働けるらしいが申請するものはいない。

 

リー・クアンユー政権が長く続き、現在では息子のリー・シェンロンが政権を握っている。

 

学びの意味

学びって何のためにするんでしょう。

 

出来ないことが出来るようになるため。

 

ということは、まずは出来ないことにぶつからないと、学びの機会はないわけです。もちろん学びに対する動機も湧いてこない。

 

学校の勉強が意味ないなあと思うのは、将来役に立つかわからないことを、教えられることだと思います。

 

「全員に役に立つかはわからないけど、とりあえずやることになってるから教えておくね」っていう。

 

これでは「何のために勉強するのか」ということの答えにはならないですね。そらやる気もなくなるわ。

 

大事なのは、何か問題にぶつかることであったり、何かワクワクするようなものに触れることだと思うんですよね。そのきっかけがあるからこそ、何かを学ぼうと思うだろうし、やる気も湧いてくる。

 

そのワクワクや課題はどこからもたらされるか。

 

他人からだと思います。

 

カッコよくギターを弾いているアーティスト、食堂のご飯が美味しかったり、外の世界には感動を作れる人たちで溢れています。同時に多くの問題で溢れています。

 

そういうものに触れるために多くの経験を積んだり、いろんな人に会ってみたり、話してみることが大事なんじゃないでしょうか。

 

学校の中だけでは、同じような年齢の、同じような境遇の人たちしかいないわけです。ワクワクするようなことや、感動することも起こらない。世の中の何が問題なのか気づくこともない。

 

教室の中だけで教わることが学びではないですね。