ノマクニヒコのブログ

書きたいことを書きます。

お金かはたまた評価か

 

お金について考えるのが好きで、こういう本をみると手にとりたくなる。岡田さんについては評価経済社会っていう本で知った。お金をその人がどれだけもってるかではなく、人からの評価こそが大事なのではないかといっている人だ。

 

その傾向は少しづつ強くなっていると思う。アマゾンのレビューで高評価の商品は外れないし、ゆえに売れる商品はさらに売れる構造になっていると思う。これを人間で応用すれば、高評価のレビューをもらってる人には、仕事や頼みごとが舞い込んできやすいということだろう。このような評価システムは、人間同士の信頼関係を可視化しているということで、格段新しいことではない。ただ現代は人間関係の幅は広くなり、お客さんの幅が広くなっているということだろう。

 

人は誰かに何かを頼むとき、何かを貰うとき、お金というものを使う。

 

お金が回るエリアや範囲というのは重要だ。例えばヨーロッパはユーロという統一通貨を持っている。しかしそれは隣の国が不景気になれば同時に足を引っ張られるということであり、自分たちだけがよければいいということではない。大きな枠組みの下に入るということは、安心感とともに、わけのわからない力が働いたり、誰かが決めたルールに従わなくてはならないということを意味する。

 

地域通貨や独自通貨などを設定して狭い範囲で回せば、自分たちでコントロールしやすい。地域通貨などは興味があってよく調べていたのだが、お金は回れば回るほどいいものである。人はその状態を景気がよい、という。現代の問題はその地点に留まっていればよきお金が世界中に散らばっていってしまうことだと思う。だから人は使えば使うだけお金が消えて貧乏になると思っている。使ったお金が戻ってくるなら喜んで使うだろう。地域通貨ならばその心配がない。他地域への流出も少なくなる。

 

岡田さんは各自が通貨を発行すればいいのではないかと書いていた。この発想は坂口恭平さんも書いていたように思う。こいつは信頼におけるやつだから1岡田もらっておこうかといった次第だ。その人の信頼度によってレートが変化するらしい。評価が高くなれば1、5倍、評価が悪くなれば0,5倍。といった具合に。このあたりの話は難しいので、さらに考察が必要だろう。

 

経済というのは人がいかに幸せに暮らすかという学問だと思う。お金というのは交換材料にすぎないと思うのだが、それだけに左右されて生きるのも面白くない。いかに面白く人生を生きていくか、その実験はこれからも続いてく。