ノマクニヒコのブログ

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結婚式に外国人旅行者を飛び入りで参加させた話

このエピソード面白い話だと思うので、詳しくここに記しておこうと思いました。

 

2013年5月の話ですね。

カウチサーフィンという無料で旅行者を自宅に泊めるサイトがあるんです。たまたまその日休みでPCをみていた僕は、そのサイトから一通のメッセージが届くのを確認しました。


メッセージはジョナサンというアメリカ出身のギタリストからでした。実は今日泊まるところを探しているのだが、泊まれない?という内容でした。急だなぁと思いつつも彼のギタープレイ動画を見てみることに。

 

www.youtube.com

(当時みた動画)

 

普通にうまいわけですよ。普通ギターというのは右手でピックをもって弾くんです。けれど彼は左手で弦を叩くことによって弾いてしまうわけです。両手で弾いでしまう。たまにそんなプレイをするギタリストは見たことあるけれども実際に会ったことはなかったので、これはチャンスと思い、すぐさまメッセージを送り返して、彼を泊めることにしたのです。

 

その日は自分たちの結婚式の二日前。


家族だけで行う結婚式だったので、友人は誰も招待してませんでした。でも、見知らぬ外国の人が結婚式にいるのも面白いなぁと思ったので、彼を誘ってみることにしました。「実は明後日僕ら結婚式なんだけど、どうだい。来ない?」と。そしたら彼は一度驚いた顔をした後に、このオファーを快諾してくれました。

 

その日の夕方彼とギターセッションもしました。江戸川沿いの河川敷まで二人でギター担いでいってガチャガチャ弾きまくりました。彼は悲しい曲調が好きらしく、Cmaj7 → Em のコードパターンをひたすら弾きまくりました。楽しかった。

 

ジョナサンは面白いやつで、ギターセッションが終わって家で休んでいたら、「ちょっとコーヒーでも買ってくるわー。」とかいって出て行ったんですね。そうしたら1時間しても帰ってこない。これは明らかにおかしいだろうと思って外に探しに行ったら、ジョナサンが道に迷っているのを発見したのです。ジョナサン!と後ろから声をかけたら「ホーリーシット!!道に迷っちまったぜ!!」というナイスなリアクションをしてくれました。さすがアメリカ人だなぁ。

 

そして結婚式当日。場所は新宿の都庁の裏の神社。彼は旅行者なので当然スーツなど持っているわけもありません。僕のもっていたスーツを貸してあげることにしました。

 

しかし時間になっても来ない。あいつどうしたんだ、と思っていたら自分の携帯に留守電がはいってました。いま都庁にいるんだが、どこに行けばいいか分からない!!とのこと。前日にしっかり説明してあげたのに。オーケー、オーケーとか言ってたのに。笑。

 

兄貴が走って都庁に探しにいこうとした瞬間、ゼーゼーいいながらギターを背中に担いだまるで宣教師みたいなアメリカ人が登場したのです。

 

とりあえず間に合ってよかったーとか思いつつ、もう式が始まる1分前だったので、僕らは境内に向かって歩き出しました。幸い嫁さんのお義姉さんが英語喋れる人だったのでジョナサンの相手はお任せすることができました。式はなんとかつつがなく終えることができました。

 

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(当時の写真、右に写っているのがジョナサン)

 

帰り際、タクシーで新宿駅までジョナサンを送ってあげました。

「クニ!!ありがとう!こんな経験なかなかできるものじゃないよ!!」といって彼はタクシーの中で僕の後頭部に何回もキスをして、去っていきました。

 

二年前の話ですが鮮明に覚えてました。


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