自分は知らないうちに変化している。自分ではよくわかっていないが。
環境や付き合う人たちが変化しているからだ。
結婚してから綺麗好きになった。前は食べ物をよく床にこぼしていたらしい。今は嫁さんの綺麗好きに影響されてか、落とさなくなった。実家の汚れがとても気になる。
子供も2歳になった。もうすぐもう1人増える。
もし何もしてなかったら、何も変わらなかったと思う。
僕は動いた。何かを変えた。嫁さんと一緒にいたいと思った。結婚した。子供が欲しいと思った。子供が生まれた。世界にまた一つ命が増えた。
2013年7月18日。僕はただの男から父親になった。役割を与えられた。期待を寄せられた。自分のためではなく、息子と嫁さんのためにがんばろうと思った。
環境が変わったから心境が変わったのか。それとも心境が変わったから環境が変わったのか。おそらく両方正解。心と環境はリンクしている。向こうから変化することもあるが、こちらから変化することもある。
子供が生まれて身体だけでなく心も変化したように感じる。
僕は親となり、子供という存在とゆるやかにつながった。僕は祖父や祖母にとっては子供だが、息子にとっては親である。縦に伸びた線はゆるやかにスライドし、次世代へと世界を伸ばしていく。
ある人は人間をただ遺伝子を運ぶ容れ物であると言った。僕は次世代へと遺伝子をつなぐだけの存在? そうかもしれない。しかしそれはなぜここに自分がいるのかという答えではない。
あなたにとって僕はただの容れ物ですか? 違います。あなたにとって僕は僕です。サヨナラしたらもう出会うことはできません。僕は生まれて、あなたに出会いました。
人と人が出会うっていうこと。もう二度と起きないこと。目の前にいる誰かを大切に。自分の感じたことを大切に。それは恥ずべきことではなく、だれかに伝えることでもなく、とても尊いもの。感じてきたことが行動となり、思いとなり、あなたの世界を変えていく。それは道端に咲いた雑草の花のよう。気づかなければそのまま通り過ぎてしまう。車は便利だけど、あまりに速すぎるから。とぼとぼ歩いたほうがいい。
誰かと比べることなく、誰かの言葉や目つきも気にすることなく、自分の気持ちや感情に素直になれたら。もっと楽しくなるんじゃないかなぁ。
2015年8月25日 AM2:00。時計はゆっくりすすんでいく。ねむい。