現在、といっても常に9条を改正するかどうかが問題になっています。陸海空軍、いかなる戦力も保持しないし、それを行使しない。では自衛はしていいのかという話ですね。自衛隊があるということが違憲であると。
アマゾン。超訳 日本国憲法 (新潮新書) https://www.amazon.co.jp/dp/4106106132/ref=cm_sw_r_awd_8rgdwb3TY509N
憲法の難しい文章を池上彰風に優しく訳してくれています。時折解説も入ります。分かりやすいのでお勧めします。
憲法は権力者を取り締まるためにあるようです。先の世界大戦では政府が国民を取り締まり、戦争へと向かいました。その反省から権力者から国民の権利を守るために多くの国民の権利が認められたようです。
しかしこの憲法。アメリカと協力して作ってますからアメリカの意思が多く反映されている気がします。自由に表現していいよ、自由に信仰していいよ、自由に集会していいよ。とにかく自由押しです。しかし日本人は自由を与えられてもうまく使いこなせない。集団の意思を優先させてしまいます。自由を与えられても自由を放棄してしまうんですね。そのあたりも詳しく考えていきたいです。
本の中では明治時代に作られた最初の憲法についても書かれています。
「天皇は神聖にして侵すべからず。」
天皇は神様だったのですね。現在は人ですから。こういうところからも日本人の神様に対する考え方が見えてきます。権力者が神様といったら神様なのです。権力者が人間だといったら人間なのです。いかにお上信仰が強いかが分かります。
憲法から見える歴史、日本人観。勉強になります。