消費活動というのはまるで政治の投票のようだ。
人気のある会社はお金を集めることができる。集めたお金を使って企業は新たなサービスを始める。事業規模を拡大していく。小さな会社は大きな会社になっていく。
そうやって今の世の中が出来ている。国よりもグーグルやフェイスブックなどの一つの大企業が力を持っているのはそういうことだろう。彼らは多くの消費者の支持を受けている。世界に対して与える影響力が大きいのだ。
しかし、いつしか会社は消費者のことだけを考えて製品やサービスを提供するようになる。お客様は神様です。その言葉が実情を端的に表している。働いている人のことよりも消費者を優先する。
健全に働ける環境なら良いのだが、そうなっていないことも多い。
消費者が望むのだからコンビニは24時間営業になった。経費よりも売り上げが上がるのだろう。でもそのおかげで深夜働く人が生まれた。夜中に寝ないなんて。健全な生き方とは思えない。
消費者が選ぶものが必ずしも正解であるとはいえない。
便利になるということはその裏側で働いている人たちがいる。その裏側にいる人たちのことを考えずに消費活動をしているのはなんだかナンセンスだ。