貴族や豪族でない限り、人はお金を稼がなくてはいけません。働かなくてはいけません。
じゃあどれだけお金を稼がなくてはならないのか。
生活を維持出来るレベルは当然稼がなくてはいけません。日本ではここに存在しているだけでもお金が必要です。
例えば税金、年金は払わなくてはいけないそうです。まあ払わなくても捕まりはしないと思いますが。健康保険は加入しなくてもよさそうですが100パーセントの医療費を払うことを考えると入ったほうがいいのかもしれません。
もし僕が会社を辞めた場合、国民年金と健康保険代で一か月につき3万円はかかるような計算がでました。
これが最低の稼ぐ金額でしょう。これに食費や光熱費、家賃が加算されます。それこそが人が一か月に稼がなくてはならない金額です。都心に住めば家賃が高いですし、食べ物も高いかもしれません。
よく言われる話ですが生活コストを下げると稼がなくても生きていけます。稼ぐ金額を増やすかコストを減らすか。そのどちらかです。
食べ物を分けてもらえるとか、お金を必要としない地域共同体があればお金は必要ないかもしれません。その代わり地域のために働くとか関係構築のために時間を割く必要があります。人付き合いの悪い偏屈な人に優しくするほど親切な人はそれほどいないでしょう。
いずれにせよ必要なのは「何かと何かを交換する」ということです。自分一人で生きることは出来ません。
都会ではお金を使って何でも交換することが出来ます。
お金があれば生活はできます。しかし、より良く生きる。生き生きと生きる。それはお金があるだけでは難しいでしょう。
昨日スーパーで半額のちらし寿司と海苔巻きを買いました。
レジの人は大晦日にかかわらず働いていました。長時間労働で何だか疲れているように見えました。お客さんは早く食べ物を買いたい。何も言わずにお金だけ出す。店員さんは気持ちのこもっていない対応をする。
お金を使って物の交換はできているのですが、何だかやるせない気持ちです。
心と心の交流は生まれていないですね。いやいや働くくらいなら機械のほうがいいですね。機械は感情がありませんし。お客さんも機械もハッピーです。
お金があればたしかに生活は出来る。生きるために働く必要がある。
ただより良く生きるためには努力や工夫が必要になる。そんなことを思いました。