ノマクニヒコのブログ

書きたいことを書きます。

バスに乗ったらあいつがいた

朝の6時58分。まだ辺りは薄暗い。

バスが少し遅れている。いつものことだ。朝の道路は混んでいる。

吐く息が白い。朝晩は冷える。人々は一様にコートを羽織り、うつむいている。

ようやくバスがきた。

ぞろぞろと乗り込んでいく。バスは予想以上に混んでいた。身動きも出来ないほどだ。

僕は携帯を見るのを諦めることにした。こんなに混んでいては携帯など見ることが出来ない。

5分ほど乗っていただろうか。

誰かに見られている、、

そんな気がした。

あいつだ。あいつがいた。

死んだような青い目。その目には生気がこもっていない。黒いスーツ。水玉模様のネクタイ。緑色のメガネをかけ、丸型の帽子を被っている。

まるで紳士のような出で立ちだ。

しかしその風貌とは裏腹に目には生気がこもっていない。そこに恐怖を感じる。しかも人型の虎だ。なぜ虎がスーツを着ているのか。

トラストさん。そこにはそう書かれていた。


虎。虎。虎。

トラストだからトラかあーー!

ヒュー。

ちゃんちゃん。

今回小説風にトラストさんを描写する練習をしました。^ - ^