ノマクニヒコのブログ

書きたいことを書きます。

普通がいいという病

帰りの新幹線で読み終わりました。

「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書) https://www.amazon.co.jp/dp/4061498622/ref=cm_sw_r_cp_awd_Eo4Lwb1JS94T4

普通というのは何なのか。人は異常者と健常者を分けて考える。本来ならごちゃ混ぜ状態なはず。異常、健常と人を分けてしまうことに無理があるのではないか。そういう話でした。

最初はそのことについて書いていたのですが、話が進むにつれどんどん心理学的な話になってきます。このあたりタイトル付けに少し難があったでしょうか。

最後の方は愛とは何なのかという話になってきました。

著者の方は精神科のお医者さんのようで、患者さんのセラピーなどをやっているそうです。

人の心を扱うプロフェッショナルですね。

いかんせん話が長かった。

愛について説明している下り、人が精神的に成長していく経過についての描写は面白かったなと思いました。

愛とは自分の欲望が満たされたあとに余ってしまったもの。まず自分が満たされていない限り、相手に見返りを求めずに与えることなどできない。

これはとても納得しました。

無理に誰かに優しくする必要はない。自分がもしもそれをする余裕があるのなら誰かにしてあげればいい。そういう姿勢が自分にも相手にも負担がない状態ですね。

心理学などに興味のある方は楽しく読めるかなと思います。