ここで全部読めるっぽい。
なめとこ山に暮らしている猟師、小十郎が主人公。本当はこんなことしたくないが、畑もないし、お金はいるし、ということで熊を狩っている。しかし熊の毛皮は需要がないのか、さほど高く売れない。
小十郎は熊を殺せるほど胆力があるのに、商人に頭が上がらないのだ。
小十郎はいつしか熊の言葉が分かるようになっていた。自身の嫁さんや子供を赤痢で失っていたからだろうか、熊の母親と子供の会話がいじらしく聞こえる。
しかし、ある日小十郎は突然現れた熊に殺されてしまう。
頭をがーんと殴られたのだろうか。ちらちらちらと青い光が光って、小十郎は死んでしまう。
宮沢賢治曰くこれが死の合図らしい。
小十郎の死骸がそこに静かに座っている。小十郎の魂は、星になったのだろうか。
表現も面白いし、雰囲気がいい。まるで自分も山の中にいるようです。
この短編、おすすめです。また読もう。