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ノマクニヒコのブログ

書きたいことを書きます。

アルゼンチンカウチサーファーとの思い出。

つい先日までアルゼンチンからの旅行者がうちに泊まっていた。カウチサーフィンというウェブサイトを介して。

彼はバンドネオンという楽器のプロの演奏者だ。バンドネオンというのは、アコーディオンのような形をした楽器で、尺取虫のように空気を出したり入れたりしながら音を出す楽器だ。

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その音色は哀愁漂うもので、聞いているとサーカスやおもちゃ箱を連想させる。

彼の演奏。

アルゼンチンから日本へは長旅だ。直航便はないと思う。まず彼はメキシコへ行く。そこで18時間待ち、日本に来た。2日か3日ほどかかったらしい。

彼は朝の9時ごろに我が家に着いた。事前に見ていた写真よりは華奢な身体つきだった。坊主頭で髭を蓄えている。身長は僕より少し大きいので、180センチくらいあるだろうか。笑顔で握手を交わした。

思ったよりも疲れていないらしく、シャワーを浴びて軽く話した。バンドネオンも演奏してくれた。サービス精神が旺盛だ。会話も長い。普段はスペイン語しか話さないらしく、英語がたどたどしい。だが全く話せないというわけではなく、意思疎通には困らない。

今夜は、僕の友人を招いて夕飯を食べる約束をしていた。それまで彼には休んでいてもらい、僕らは散歩がてら近くの公園へ出かけた。

あいにくの曇り空で今にも雨が降り出しそうだった。少しばかり雨が降ったが、すぐに止んだ。3月にしては気温が上がらず、まだコートが手放せない。

僕は彼のために日本食を用意した。おでん、肉じゃが、お寿司だ。お寿司は巻き寿司ではなく、本格的なお寿司だ。寿司は作って置いておけないので、食事の途中で作ることにした。結果的には、僕以外にも彼や友達にも寿司作りを体験してもらった。日本にきて実際にお寿司を作る体験もなかなかできないと思う。彼にはいい思い出になったのではなかろうか。

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友達とみんなで彼の演奏を聞いた。バンドネオンを聞く機会もそうそうない。みなその音色に酔いしれていた。

うちの息子は英語は出来ない。でも彼とも臆せず意思疎通を図ろうとしていた。別れ際、親指を立てて、goodのサイン。お互いに笑顔になる。

こういう姿を見ていると外国の人を呼んで良かったなと思う。言葉が出来ないと意思疎通が取れないわけではない。表情や仕草、ボディランゲージでも伝えられる。

そういうきっかけから、相手の国の言葉も学びたい、文化も学びたい、歴史も学びたいとなっていくと思う。欧州による支配の不遇の歴史も聞いた。近代では米国と軍事政権が結びつき武器の輸入が止まらず、戦争が絶えなかったらしい。トップの人間は儲かるが、普通の人々にとっては何の得もない。

現在は民主政権。民主政権になってからは戦争もないらしい。

翌々日、食事のお礼にと、彼がアルゼンチン料理を作ってくれた。マッシュポテトに、トマトソースカツレツだ。マッシュポテトにはバターとお塩が入る。カツレツは豚ロース肉に卵、パン粉をつけて軽く揚げて、その上にチーズ、ハム、トマトをのせてオーブンで焼く。イタリア人が昔アルゼンチンに移住してきて、そこから食文化がもたらされたらしい。

息子はマッシュポテトをよく食べた。

今回もいい思い出になりました。彼は今月いっぱい日本を周り、東京に戻ってくる。まだそのときの滞在先を決めていないということだったので、うちに泊まってもらうことにした。

さようならではなく、また会おうで挨拶を交わした。