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ちきりんさんのこの本についてのブログhttp://d.hatena.ne.jp/Chikirin/touch/20160531
ちきりんさんというブロガーの方と、梅原さんというプロゲーマーの方の対談の本です。
テーマは「学校教育について」「いい人生」についてです。
ちきりんさんは、学歴社会のど真ん中を歩んできたお方。名前まではわかりませんが、国立の大学を卒業したそうです。たぶん有名なところでしょう。対して梅原さんは高校まで進学したそうですが、授業は常に寝ていたそうです。この対照的な経歴を持つ二人が学歴社会や学校教育について語ります。
二人とも共通して言っていたのは、今の学校教育はつまらないということ。受け身の授業形式ですし、なぜこれをやるのか納得させずに授業をする。しかも授業も大して面白くない。
受け身の授業形式はつまらないですよね。なぜ勉強するのか明確な説明もない。だから自分の頭で考えない人が増えていくんでしょう。その結果、大学を出て、大企業に就職したけれど、幸せではない。そういう人が増えていくんですね。もっと自分の頭で考えて行動していかないといけません。
産業構造や社会構造が変わって、右肩上がりの社会ではなくなったからですね。人口のバランスも高齢化してきています。昔は何もしなくても勝手に給与が上がっていったりしたんでしょう。だからみんな良い大学を出て大企業に勤めるということしてきたわけです。そのほうが無難だから。
梅原さんはプロゲーマーですが、そんな仕事それまでは存在しなかった。そもそもファミコンが出たのが僕が小学生のころです。そのころプロゲーマーなんて職業の人が現れるとは思いもしなかったですよね。
いまやゲームは一大産業です。多くの人がゲームをやっています。たくさんのお金がゲーム業界に集まっているでしょう。
ストリートファイターのゲーム大会の優勝賞金が数百万円も出るそうです。とんでもない金額ですね。ゲーム大会に賞金をかけて盛り上がらせることにより、よりゲームが売れるという企業の目論見があるのだと思います。
梅原さんは17歳のころに世界チャンピオンになったそうですが、最近は自分が勝つことよりもゲーム業界を盛り上げることを考えているそうです。ただ勝つだけでなく、どう勝つか。どう勝てば観客は盛り上がるのか。エンターテイメントとしてゲームを捉えているんですね。
それまで全くなかった仕事を自分で生み出して、それをもっと盛り上げようとしている。世の中の進化ってこういう方の行動から生まれていくんですね。
いま自分がやりたいことが明確な職業になってなくても、世の中全体の需要が高まってきたら仕事になる。
この他にも色々と勉強になりました。この本はとても面白かったです。
PS、ちきりんさんになぜかツイッターをブロックされているんですが、なんとかブロックを解除してもらえないものかなと思ってます。