投資信託に興味をもったので、ライフネット生命の出口さんという人が勧めていた本を読んでみました。
「投資はきれいごとで成功する」っていう本です。
著者の新井さんは外資系の投資会社に勤めていたそうですが、身体を壊して鎌倉投信という会社を作ったそうです。オフィスは、鎌倉にある古民家を改装したそうです。
キーワードは、「投資はまごころ」
儲かるかではなく、その会社を応援したいか、その会社は世の中の役に立っているかどうかという視点で投資をするそうです。今までの発想とは真逆ですよね。金融って儲かってなんぼの世界だと思ってました。
投資する会社を決めるときは実際に社長さんに話を聞いたり、現場にいってみるそうです。現場の社員さんがイキイキしているかとか、言ってることに嘘がないかとか確かめにいくんですね。信頼関係を作れるかどうか審査するわけです。
その基準をいくらかあげていました。
1,人材の多様性
2,感動サービス
3,現場主義
4,市場を創る
5,地域を大切に
6,技術力
7,オンリーワン
8,経営理念
9,グローバルにみて珍しい
10、モチベーション
11,製造販売一貫
12,社員を大切に
13、変化し続ける
14,循環型社会創造
投資信託って信頼とか関係ないイメージです。儲かれば投資するし、儲からなそうになったらお金を引っ込める。それが普通だと思っていました。鎌倉投信はそういう基準で投資先を選んでいないので、むしろ投資先の経営が危なくなったらお金を投入するそうです。儲かるか儲からないかの次元ではなく、その会社に存続してほしいっていう思いがあるからですね。
投資はまごころ。
また、投資した人と会社をつなぐこともしているようです。年に一回開かれる総会では、投資家と、会社の社長さんを引き合わせる場所をつくっているらしいです。こういう発想はクラウドファンディングに近いのかなと思います。お金を出す人と受け取る人が繋がるっていう。こうして実際に社長さんに会って説明を聞くと、投資家もお金を簡単に引っ込めなくなりますよね。それも世の中に必要な会社が存続していくために必要なことだと思います。
あまり儲からないとはいえ少しは儲かるように設定しているそうです。投資家にもお金を出すリスクがありますからね。
お金を出すということは、その会社を応援するということ。お金の良い使い方だなあと感動しました。