星新一さんの本を読んでいます。
短編なんですが、設定とオチが素晴らしく、同時に情景描写も素晴らしいです。不思議な話が多いですね。まるで世にも奇妙な物語です。家の中に可憐な少女をペットとして飼っている金持ちの話とか。動物の性質を人間につけられる研究所の話とか。
買って損はしないと思います。ここ最近の読んだ中で一番おもしろいと思います。
これを読んでいて、「自分もこんな作品を作りたい!」と思うようになりました。
しかし、いかんせん難しい。
どうやったらこんな不思議な話が書けるのだろう。
さきほど嫁さんと朝食を食べながら話していて、答えが見つかりました。
「自分の中の違和感を大切にする」
生きていると、良いこともあるけれど、嫌なこともありますよね。感動することもあるし、おかしいなと思うこともある。ポジティブな違和感と、ネガティブな違和感があるわけです。
ポジでもネガ、どっちでもいいんですが、そういう気持ち、感情こそ作品を作るには大事なんじゃないかな。仕方ない、で済まさない。良かったね〜、で済まさない。
例えばクローン人間について批判的な気持ちがあるのなら、クローン人間がはびこる世界を書いてみる。良いこともあるけど、悪いこともおこりそうだ。その世界がどうなっていくのか、自分なりにオチを考えてみる。
こういうふうにやっていけば何かお話しが書けるかもしれない。
人それぞれ着眼点は違うわけだから、自分が思う違和感を大事にすれば、何か作品が作れそう。「この作品を作って、自分自身が救われました」なんていう気持ちは、なんともいえない自分の中の違和感が表出した結果なのかもしれない。
それをどういうふうに表現するかは自由。
ある人は、絵にするかもしれない。ある人は、舞台にするかもしれない。ある人は、文章を書くかもしれない。
ショートショートの書き方という本を読んで参考になります。