ノマクニヒコのブログ

書きたいことを書きます。

沖縄出身の人が、アフリカで事業起こしまくってる本がおもしろかった。

ツイッターをフォローしている人が、おすすめの本を紹介していたので買ってみました。とてもおもしろかったので紹介します。

 

「世界へはみだす。日本でだめなら海外へいく」

 

著者の金城さんは沖縄出身の人。年齢は31歳とかだったような気がします。いま現在アフリカのタンザニアにお住まい。40以上の事業を起こして、年商が300億円を超えているそうです。

 

各章の最初に漫画もちょくちょく入っていて面白いですね。このイラスト、ゆるくて好きです。誰が描いたのか。

 

この本の流れはこんな感じ。

 

〜高校生〜

1,金城さんの親が公務員で、いつも定時で帰ってくるから、それに憧れて公務員を志望。

 2,勉強せずに楽して入れて、学費がかからない大学を選ぶ。結果、韓国の3流大学に入学。

3,ここで同級生のアフリカ人と知り合いになる。

4,そのアフリカ人から、中古車がアフリカで売れることを聞いて、学生時代に数千万儲ける。

 

〜大学卒業〜

5,卒業後、語学が堪能な一個下の日本人の後輩と、アフリカのタンザニアにいって中古車ビジネスを起こす。

6,だがしかし、全く売れず。所持金4万円。帰りの飛行機代も買えない状況。

7,だが、たまたま訪れてきた保険の営業の人の知り合いが車を買ってくれる。

8,そこから評判が生まれ、車が売れ始める。

9.現在様々な業種の事業を運営している。

 

例*中古車販売

  タクシー会社

  運送会社

  広告会社

  マーケティング会社

  レストラン

       保険営業

 

<参考になったこと>

一番参考になったのは、その行動力と適応力です。「なんくるないさ〜(なんとかなるさ〜)」とイラストの金城さんが言っているんですが、まさにそんな感じで。拳銃で撃たれたり、デモに巻き込まれたり、日本ではありえない苦労もしていますけど、競争相手がいない分、財力がそれほどなくてもビジネスが成り立つ。

 

金城さんは、日本語しか話せないそうです。だから通訳の人を雇って、交渉相手が信頼できるかどうか、そこだけで判断しているみたいです。

 

なんとなく儲かりそうだったら始めて、問題が起きたらそこで対応する。そういう哲学を貫かれています。新しい事業を起こす理由も、既存のビジネスを有利に展開するためです。何か必要になったら自分で会社を買収して、ビジネスを展開していく。日本では大企業がすでに最高のサービスを展開していますから、そこに参入していくのは難しいですが、アフリカのタンザニアだったらまだ参入できる余地があるんですね。

 

また、儲からなくても、ネットワークを作るための事業だったらやったほうがいいという考えもすごいなと思いました。大局的な見方をしているんですね。例えば保険の営業や、タクシーはそれほど儲からないようですが、知り合いが増えたり、ネットワークを作る上で必要だからやっていたりするそうです。

 

従業員との信頼関係を築くことの重要性も説かれていました。従業員を家族のように扱って、大切にする。従業員の子供の学費も出してあげる。従業員の家族だったら無試験で採用。従業員が問題を起こしても全力で守る。縁もゆかりもない場所ですから、そういう関係性を築いていないと危険なんでしょう。本当に身の安全という面で。もちろんビジネスを円滑に進めるという面もあるでしょうけど。

 

人生って知り合いの影響がでかいと思うんですよね。金城さんも韓国の大学にいってなければ、アフリカ人の知り合いに会わなかったろうし、アフリカでビジネスを起こすことにならなかったろうし。

 

人生、何があるか分からないもんですね。僕も自分の興味に従って、おもしろそうなことしていきたいですね。