いつも読んでいる英字新聞Japan times STに、映画監督のマーティン・スコセッシさんのインタビューがのっていました。
なんでも今度、遠藤周作さんの「沈黙」という作品を映画化するらしいです。
いろいろ調べてみると「Go」や「ピンポン」で有名な窪塚さんが出る映画らしい。
これは面白そうだと思って、原作本をキンドルで買いました。
いまから二日前、1月30日のことです。
初日で40%ぐらい読んでしまいました。これは面白い。
あらすじを簡単にいいます。
徳川家光時代の日本が舞台。1613年、禁教令によりキリスト教が禁教になる。キリスト教は邪教とされ、信者は弾圧を受ける。そんななか、父と慕うフェレイラ神父が、キリスト教を棄てたと知らせを受ける。その知らせを受け、ポルトガルから2人の若い宣教師が日本に向かうことになる。
その2人の宣教師の運命やいかに。
という内容です。
映画はこちら。
詳しい内容は触れないのですが、まぁ拷問シーンの多いこと。ちょっと気分悪くなりますね。拷問にもいろいろと種類があって、海辺で張り付けにされたり、穴に向かって逆さ吊りにされたり。よくもまあそんなこと考えるもんです。
奉行さんもあんまり気持ちがよくないのか、「こんなことはやる必要のないことだと思っている」っていってますからね。「形式だけでいいから、絵を踏めばいい」なんて言ってる人もいました。
それでもキリシタンたちは最後まで棄教しなかったりするわけです。
「こんなに苦しんでいる人たちがいるのに、神はなぜ黙っているのか」
主人公の宣教師、ロドリゲスは語ります。
それこそが沈黙っていうタイトルのゆえんですね。
政府が決めた方針なんですから、従っている人たちも仕方なしに弾圧しているんでしょうが、見ているほうとしてはなかなか気分のいいものではありません。
映画よりも本のほうがよかったですね。