ノマクニヒコのブログ

書きたいことを書きます。

英語教育よりも文章読解、発表能力の向上を。

いましがたチョコレートシフォンケーキを作ってきた。もうすぐバレンタインデーということで、チョコがいいかなと思ったのだ。

 

料理をする人は、レシピを見てつくる人と、見ないでつくる人に分けられる。

 

僕はレシピを見る人だ。

 

レシピをみたことがある人なら分かると思うが、レシピは文章で説明される。

 

例<目玉焼き>

1,卵を割る。

2,フライパンを温める

3,油をフライパンにひく。

4,卵をフライパンにいれる。

5,塩コショウする。

目玉焼きの完成。いま気づいたが、目玉焼きってネーミング怖すぎる。ひいい。

 

行程ごとに写真がついていることもあるけれど、だいたい完成写真しかのっていない。そこには完成された目玉焼きしかない。

 

ということは行程を文章から想像するしかない。

 

レシピをじーっと読んで、やるべきことを想像する。まるで小説を読んでいるようだ。僕は小説を読んで頭の中で映像を流す。頭の中の劇場。頭のなかで登場人物が喋ったり、移動したりする。

 

レシピをみて、これから自分が行うべきことを想像するのだ。

 

最初はたどたどしく作るのだが、2回目、3回目になってくると慣れてきて、体が勝手に動いたり、効率良いやり方を考え出したりする。そのうち本質を理解できるようになる。要は、卵を割って温めて、最後に味をつければいいのかと。温めるのはフライパンじゃなくて、光を集めた太陽の下で熱せればいいのか、とか。もちろん実際に出来るかは分からない。でもイノベーションってそういうことでしょ。これのほうが効率よくねとか考えたり、別なアプローチ方法を考えたり。

 

レシピを読む。行動を想像する。実際に料理を作る。

 

これらのことを行うためには

 

・文章読解

 

・行程想像

 

・実際行動

 

の能力が必要になる。同じことを繰り返すだけならば、身体が覚えるので、難しいことはない。だが、初めての料理に挑戦するときにはこの能力が必要になる。マカロンとかどうやって作るのか、わからないと思いませんか。

 

僕は、一番最初の「文章読解」が最も重要な能力だと考える。

 

内容が理解できなければ、問題を解くことはできない。数学の文章問題と同じだ。内容が理解できないと、問題は正しく解けない。数学は文章をまず理解しろと先生におそわった。

 

これからの時代、在宅勤務が増えて、文章を作ったり、メールでだれかと会話することが増える。オフィスに社員がいて、口頭で全て伝えられる時代ではない。嫁さんの会社はIT系の会社なのだが、近くにその人がいてもチャットで会話するらしい。僕の会社はパソコンなど机に置いていないので、全て口頭で会話するのだが、、、

 

もちろんそういう会社や仕事は残っていくだろうが、インターネットとスマートフォンなど携帯端末の普及を考えると、メールや在宅勤務が増えていくのも納得だ。

 

ということは、文章を理解する力、自分の考えを文章で説明することが重要になる。

 

まず子供に教えるべきことは「文章読解」ではなかろうか。次に「文章説明」だ。英語教育が大事だというが、日本語で論理を作れなければ、英語に直したところで内容のない文章しか作れない。

 

昨今では、ブログやSNSなど文章を発表できる場所も増えた。SNSで文章を発表するメリットは、誰かの反応があることだ。価値観にもよると思うが、僕は反応があると楽しめるタイプだ。それでお金を作り出すのも素晴らしいことだが、単純に自分の思ったこと、やりたいこと、それらを文章にして発表するのはいいことだと思う。自分の考え方も分かるし、自分の能力の向上にもつながるし、「この人はこういう人間なのか」という他人の理解も進むだろう。

 

別に毎日会うわけでもないし、むしろこの先会わない人もいるだろうから、あまり恥ずかしさはない。

 

本よんだり、新聞よんだり、とにかく活字に触れて、自分が思ったことを発表する。あるいは、なにか製品を作り出す。そういう力は今後役に立つと思う。