ノマクニヒコのブログ

書きたいことを書きます。

寄り添うこと、信じること。

息子を疲れさせるために、息子と公園にいってきました。二人乗りが出来る自転車で行こうと思っていたのですが、「歩いて行く!」と息子が言い出したので歩いていくことにしました。

 

どうせ途中で抱っこして〜、もう歩けない〜ってなるんだろうなと思いましたが。

 

結果的にはそうなりました。

 

1kmほど先にある小さな公園には、自力で歩いていくことが出来ました。でもすぐに飽きてしまいました。昨日もここに来ましたからね。仕方ないので近くの大きい公園に移動することにしました。そこには池があって鴨も泳いでいます。息子は鳥を見るのが好きみたいです。

 

その公園は少し離れています。そこから2kmほどあります。自転車で行けばわりとすぐなんですけど、自転車はないので、歩いて行くしかありません。

 

息子と二人きりの散歩の始まりです。途中までは頑張って歩いていました。

 

案の定、すぐに抱っこしてくれといい出しました。抱っこしてあげるのは簡単なんですが、歩くと決めたのは本人だし、頑張って歩いてもらうことにしました。半泣き状態になってましたが、歩こうと言い聞かせました。

 

途中で、もう歩けないと座り込んでしまいました。ここでも諦めさせず、「あともうちょっとだよ!」と励まして歩かせました。2歳8ヶ月の息子の脚は実に華奢です。歩き方も膝が伸びてガクガクという風になってきました。本当に疲れてきたのかもしれません。大丈夫かなあと心配にもなりました。

 

とりあえず彼の限界まで付き合おうと思いました。歩く速さは尋常ではなく遅いです。彼は、大人の5分の一くらいのスピードでしか歩けません。でも確かに前に進んでいます。彼なりに頑張っているんです。大人の尺度で物事を考えてはいけません。

 

池のある公園まで、あと500メートルというところまで来ました。

 

「かえる。」

 

下を向いて、ぽつりと言いました。もう限界なんだろうなと思ったので、抱っこしてあげました。「よく頑張ったね。」と声をかけました。なんだか安心しているようです。

 

帰り道はほとんど抱っこして帰りました。15kgほどある息子を抱っこして歩くのはきついのですが、たまに地面に下ろして家まで帰りました。

 

おそろしく時間のかかった散歩です。

 

なにが甘やかしなのか、なにが親として適切な態度なのかよく分かりません。

 

でも、隣にいてあげること、最後まで見守ること、信じること、そういうことは親として覚悟がなければできないことだなと思いました。