先日嫁さんから聞いた話。
駅から自宅までバスに乗ったそうです。バスが止まってから、席を立って降りようとしたところ、乗客の一人から「早くしろよ」と悪態をつかれたそうです。
聞いたときには「ひどいことをいう人がいるな」とだけ思っていたんですが、よくよく考えるとやはりひどい話です。
こういう「早くしろよ」と要求してくる人って仕事でも、他の場所でも、ちらほら見かけますね。スーパーのレジとか、電車が動かなくなったときとか。
これ、真に受ける必要全くないと思います。
例えば、もしその人のいう通り、急いだとします。急げる範囲ならもちろん急ぐのでしょうが、同時にミスや事故を生み出す原因になります。
例えばバスを降りる際の話。
いつも使っている京成バスでは、「バスを降りる際には、バスが止まってから席をお立ちください」とアナウンスで流れます。車内事故を防止するためです。
実際、僕は、バスが動いているときに席を立ち、バスが急発進したためにバランスを崩して後頭部をドアに打ちつけた御老人を見ました。しっかりバスが止まってから席を立たないと危ないです。
「早くしろよ」と悪態をついた人は、もしこのような事故が起きて、嫁さんが怪我したときに責任を取るのでしょうか。たぶん取らないでしょう。
百歩譲って悪態をつく人を擁護するならば、その発言によって起きた事故やミスについて、その人が最後まできっちり責任を負ってくれるならいいんじゃないかなと思うんですよね。
そんなことは100パーセント起こらないわけです。言うだけ言っておしまい。
一番大事なのは、急ぐことではなく、事故が起こらないこと、ミスが起こらないこと。
早くしろよと悪態をつく人の意見は全く真に受ける必要はないですわね。