例えば何か長めの文章を作ってみます。
携帯電話を忘れたことに気付いたので、階段を上って寝室に入り、机の上にあった携帯電話を取ってきて、階下に戻ってきた。
一連の流れを描写した形になります。なんとなくは分かりますが場面展開が多めで少し混乱しますね。これを区切りを多めに入れた文章にしてみます。
携帯電話を忘れたことに気付いた。階段を上った。寝室に入った。机の上にあった携帯電話を取った。そして階下に戻った。
こうしてぶつぶつと切ってしまうと単調な文章になってしまいます。味気ないですね。
よく文章は5W1Hを意識したほうがよいと言われます。what where why who when, Howです。何が、何処で、何故、誰が、いつ、どのように、というやつです。
僕はこの中でHowが大事なのかなと思います。どのように、どんなだ、です。主語と述語が分かりやすいのも大事ですが、どんなだを詳しくすると状況が分かりやすくなるかと。
先ほどの文章。
ふと携帯電話を忘れたことに気付いた。急いで階段を上がり寝室に入った。机の上の携帯電話をさっと取った。そして足早に階下に降りた。
急いでいるイメージを追加しました。急いで、さっと、足早に、など。その携帯電話がどんなものなのか、寝室がどんな状況なのか、必要であれば説明してもいいかもしれません。
主語述語のシンプルな構造の文章が短文です。そしてその短文のほうが情報を追加しやすいのです。もし長文でそのようなことをしてしまうと構造が複雑になってしまいます。この形容詞はどの名詞に結びつくのだろう。形容詞と名詞の結びつきが複雑になります。まるでこんがらがってしまった糸のようです。
極力主語述語のシンプルな構造の文章を心がけます。もし追加したい情報があれば短文に追加する。シンプルでありつつ情感が豊かになる。ゆえに分かりやすい文章は短文が良いとされるのかもしれません。