ノマクニヒコのブログ

書きたいことを書きます。

誰にでも出来る簡単な仕事は消耗するだけ

昨日、腐る経済という本を三分の二ほど読みました。

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 https://www.amazon.co.jp/dp/4062183897/ref=cm_sw_r_cp_awd_kZzIwbYPNECWY

三十歳でパン屋になろうと思った著者がパン屋さんで修行したのちに開業するという話。

著者の渡辺さんがマルクス経済学の話を分かりやすく説明してくれました。

「どうやって資本家が労働者を働かせて利潤を生み出すか」

まず労働者を出来るだけ長く働かせます。労働者の給与以上に生産させます。そこから給与や原価を引いた額が資本家の利潤となります。

資本家としては、とにかく労働者を出来るだけ長い時間働かせたほうがいいわけです。払う額は一緒ですからね。金額はその労働者がなんとか生活出来る金額しか払いません。新興国で給与が安いのは生活費がかからないからです。

労働者は生産手段を自前で持っていません。自分の労働力しか使えるものがないから資本家と契約して働くわけです。

でも悪いことばかりでもないと思います。

その労働や仕事から学べることや技術があるならば。

例えば著者の渡辺さんの場合。最初のパン屋さんで深夜1時から夕方まで1日14時間ほどぶっ続けで働かされたそうです。休憩も取らずに。これだけみるとブラック感満載ですね。

でも同時にパンを作る技術も学べたわけです。何も学べなかったら開業出来ませんよね。

つまり同じ働かされるのなら何か学べることをやりましょう、ということです。レジ打ちとか単純作業とか、機械でも出来るような仕事は意味がないです。何か職人的なことを学べたり、この仕事でしかできないことをした方がいい。

短期的に働くのなら何も学ぶものがないことをしてもいいですが、長期的に働くのなら学ぶことがある仕事をしたほうがいいと思います。