一般入試ではなくセンター試験利用入試で入りました。センター試験の点数で合格が決まる方式です。本当は国立大学が第一志望だったのですが。行きたかった国立大学には落ちてしまいました。
政治は多少興味がありましたが、経済にはまったく興味がありませんでした。人間に対して興味があったので文化について学べるこの学部にしたのです。
大学に入る前は大学図鑑という大学紹介本を読み、夢を膨らませました。大学が発行している案内もみんなキラキラしていて、大学はなんと素晴らしいところなんだろうと思いました。
実際に入ってみると、それほどの特徴はないように感じます。学生はどこにでもいそうなオシャレ好きな若者たちです。
想像していた授業内容とは違いました。大教室で行われる授業は何百人もの生徒が参加します。まるで講演会を聞いているようです。
僕は学業よりも部活の方に熱心に参加していましたね。アメフト部です。
そんなこんなで時が過ぎ。たしか大学三年生の頃でしょうか。ゼミ選択の時期です。
最初に受けたゼミは落ちてしまいました。たしか政治研究系だったと思います。ゼミなしっ子にはなるまいと後期募集の哲学系のゼミにはなんとか受かることが出来ました。
ゼミ生は全員男でしたが。少人数で行われる授業は難解なことも多かったのですが、色々と勉強になりました。
大学でユングについて学んでいたことを外国の方に話すと、なぜ心理カウンセラーとか研究者にならなかったのかと聞かれます。外国では大学で学んだことを就職に活かすのが普通なんですね。
こうして大学を卒業出来たわけなのですが、振り返ってみると大学で何を学んだのかよく分からないです。あれだけ授業料も高かったのに。年間百万くらいでしょうか。親のお金で。
学部によって就職に差がつくということもないと思います。
みんなが行くからといって有名な大学に行くのは、果たして意味があるのかと思ってしまいます。