ファストフード。迅速な対応。すぐに届く荷物。
つまり消費者がそれを望んでいるからこういう世の中になったわけです。
僕は速すぎる世の中は労働者にとって疲れるなと思っています。
そんなに急いで、そんなにスピードを出して。何か事故でもあったら大変です。消費者が偉いという世の中は何かが違う気がしています。お金を出してくれる人が偉いというような。消費者が望むのなら過酷な労働環境でも仕方ないというような。
べつにそんなに速くなくてもいいし、スムーズでなくても良いです。それよりも働いている人が気持ちよく働けるような世の中になってほしいと思います。
楽してお金を稼ぎたいとかそういうことではなくて。
自分が無理のない範囲で何かをして、それを喜んでくれる人がいる。そういう関係を築けて仕事が出来たら良いと思います。
機械で人を管理して全てが時間通り正確な日本。確かに時間通りに物事が進むことは快適ですが、同時にその余白のなさに驚きます。全てが正確ということは働いている人たちにそれだけの質を要求するということです。時間通り。正確に。
僕は機械のような人たちと接したいのではなく生身の人間の温かさを大切にしたいです。