先日まで台湾出身の数字者の人がうちに泊まっていた。基本的に会話は英語だ。
会話の中で、嫁さんが気づいたのだが、彼の英語はフランスなまりがあるらしい。確かに言われてみると、フランス語のような音、言い方があるような気がする。
なぜこのようなことが起こるのだろうか。彼は台湾出身なのに。彼の英語は、中国語なまりの英語になってしかるべきなんじゃないだろうか。
彼曰く、彼はフランスに留学しており、まずフランス語をマスターした。正直英語よりもフランス語のほうが話しやすいらしい。
そしてフランス語を用いて、英語を勉強した。ゆえにフランス語なまりの英語話者が生まれた、という推測だ。
母国語ではない言葉で違う言語を学ぶというのは、それほど特異なことではないらしい。例えば、英語の場合。世界中にはたくさんの英語話者がいて、英語を用いて違う言語を教えるYouTuberも存在する。僕の嫁さんも、日本語ではなく、英語でスペイン語を勉強している。語学学習アプリ、duolingo においても、第一言語を英語にすると世界中の言葉を学ぶことができる。
世界中には、多くの英語がある。アメリカ英語、オーストラリア英語、シンガポール英語、インド英語。イギリスで生まれた英語が、世界中で使わられることにより、独自の言語体を形成した。
なまりは、なぜ生まれるのだろうか。
僕は、本人の母国語の影響を強く受けている、と考える。
日本語が第一言語の人が英語を話したら、日本語の発音、言い方に近い英語になる。インド人の英語は、ヒンディー語の発音、言い方に近い英語になる。
なぜそのようなことが起こるのか。
音のデータベースが少ないからだ。
周りにイギリス人がいない限り、本格的なイギリス英語を聞く機会は少ない。イギリス英語の発音のデータベースが少ないとき、人は何を頼りにするか。母国語だ。母国語の発音、言い回しから、音を借用する。
では、なまりをなくすにはどうしたらいいのか。
音のデータベースを増やすしかない。
アメリカ英語をマスターしたいなら、アメリカ人が話してる会話を聞きまくるのがベストだし、アメリカ人が歌う唄など聞きまくるのがベストだろう。イギリス人が話している会話を聞きまくって、アメリカ英語が身につくとは思えない。
この単語は、アメリカ人はどのようにいうのか。こんなシチュエーションのとき、アメリカ人はどんなことを言うのか。シチュエーション、というのは、文化の影響が大きいので、言語とは別な勉強が必要となる。
以上のことを考えると、留学とは言語習得において最も手っとり早い方法だろう。周りは英語が第一言語の人ばかりだから教材ばかりだし、生活することにより文化も学べる。
ただ留学だけが全てではないと思う。いまや教材はネットのおかげでいくらでも手に入る。YouTubeは無料だし、本もKindleで買えば洋書すら安く手に入る。amazon のaudible を使えば、英語音声も千円かそこらで手に入る。
留学などしなくても語学は学習できる。日本にいながらも本場の英語が勉強できるのだ。
そして、「なまり」はその人の第一言語や、勉強に用いた言語に影響を受けている。これがこの考察の結びである。
以上。