12月から1ヶ月半ほど、高級寿司店で働いた。
結論からいうと、もたなかった。今は単価の安い寿司店で働いている。こんなにすぐに諦めてしまったことに反省している。
この寿司店の夜のメニューはおまかせのみ。昼もやっている。昼のメニューは、それなりにリーズナブルだ。
なぜ、もたなかったのか。
まず上下関係が厳しすぎる。この業界何十年みたいな方がゴロゴロいる。言葉遣いには気をつけなければならない。緊張してうまく話せなかった。若手の中にも先輩、後輩がある。年齢は関係なく、遅く入ってきた人間が後輩になる。
先輩、後輩関係なく、それぞれがそれぞれに気を使うのが当たり前だと思うのだが。
そのあたりが面倒である。
また、非効率なことが多い。機械が導入されておらず、人力によるところが多い。それが高級店、と言われればそれまでだが、こんなにテクノロジーがあるのだから機械使えばいいのにと思うことが多かった。
かんぴょうをただ1時間半も揉み続けたときは、その理由がよく分からなかった。かんぴょうは買った方がいいだろうに。
家から遠い。
家から職場まで1時間ほどかかる。往復で2時間だ。労働時間が短いのなら、家から遠くても構わない。しかし、この業界は違う。12時間拘束が当たり前だ。そうなってくると、家から遠いところだと体力的にきつい。
終電で家に帰る。深夜1時に家につく。そこから少し寝て、8時に家を出るという生活が続いた。睡眠時間は5時間から6時間だ。
身体がきつかった。精神的にきつかった。なんとなくここで続けていく気力が湧いてこなかった。
ここらへんが長く続けられなかった理由だろうか。
今後は高級寿司店で働くことはもうないだろうなと思う。